燃料電池の特徴Fuel Cell
水素を活用する社会に向けた取組みが、すでにはじまっています。
今までのエネルギーと共存しつつ、ひとつのエネルギーに依存しない社会づくりが国や自治体、企業によって進められています。
二酸化炭素(CO2)などの有害物質を排出しないクリーンエネルギーとして、水素はサステナブルな社会づくりに欠かせない存在です。
豊田通商では、水素をエネルギー源とする燃料電池を活用しクリーンな電力供給に貢献しています。

燃料電池のメリット
二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(Nox)、硫黄酸化物(Sox)など有害物質の排出がほとんどありません。
従来の燃焼系発電機とは違い装置内の化学反応で発電するため、動作音が圧倒的に静か。
また発電時に騒音が出ない為、設置場所を選びません。定期メンテナンスは吸気口のフィルター交換のみで、低メンテナンス。
また、部品摩耗なども少ないため故障が少ないです。太陽光、風力などのように天候や周囲の環境に左右されず、安定的な電力供給が可能です。
燃料電池の発電原理
直接メタノール型燃料電池(SFC)

発電方法: | 90%濃度のメタノールを供給。燃料極で水素を分離、水素が化学反応し電気が発生。 |
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出力電力: | 40~1,000W |
メリット: | 小型、長時間連続運転が可能、燃料の取扱いが容易。 |
デメリット: | 出力電力が小さい。 |
事例: | 無電源地域(山間部・海上)や天候に左右されやすい場所(日陰・豪雪地帯等)での安定的な発電が可能。 風況観測用常用電源やバックアップ電源として導入実績あり。 |
メタノール改質型燃料電池(Advent)

発電方法: | 59%濃度のメタノールを使用し、改質器で水素を製造・スタックに供給。燃料極で水素が化学反応し電気が発生。 |
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出力電力: | 5,000~15,000W |
メリット: | 燃料の取扱いが容易、長時間連続運転が可能。 |
デメリット: | (電力供給について)製品寿命が短い。 |
事例: | 48時間以上のバックアップ電源が必要な場所に適している。 携帯基地局・無線機・小型店舗のバックアップ電源として導入実績あり。 |
純水素燃料電池(Ballard)

発電方法: | 水素を供給。燃料極で水素が化学反応し電気が発生。 |
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出力電力: | 50~200,000W |
メリット: | CO2の排出ゼロ、出力電力が大きい。 |
デメリット: | 発電効率が低い、燃料の取扱いが難しい。 |
事例: | 大きな電力が必要な自動車・鉄道・船舶といったモビリティや工場のバックアップ電源などで導入実績あり。 |